とある漫画をお酒を飲みながら一人つれづれ
只今私は一人月見酒と洒落込みながら弘兼憲史作の「黄昏流星群」という漫画を読んでおります。
この漫画、中年や熟年や老年といった年齢層の男女の複雑に交差する恋愛模様を巧みに描いた漫画であり、ロマンスグレーな世界観に何故か共感を覚えてしまうんですよね。
というのも、今の私の状況下とまさに非常に良く似た設定なものもあり、この漫画を読んでいると思わず親近感が涌いてしまいます。
妻とはいわゆる性格の不一致により別居中、子供は二人、妻の元に戻るつもりはないもののまだ別れてもいない状態、私自身会社役員というステータス…等々、本当にこの「黄昏流星群」の漫画の中の主人公の中年、もしくは熟年や老年層男性にこういった設定の人物が良く登場してくるんですよ。
但し、漫画の主人公男性と現実の私との大きな違いは、ヒロインに当たる妻以外の女性の存在の有無であり、無論私にはこの漫画の主人公男性のように素敵で胸が躍るパートナー女性の存在はありません。
漫画のように、何処かに素敵なロマンチックな出来事が転がってはいないだろうか、素晴らしい運命的な淑女との出会いはないだろうか、と時々思ってしまいますが、そのような出会いがあったらあったでそれはそれで現実的にも大変な事になってしまいそうなので、脳内の空想妄想のみに留めておく事に致します。
でも、まあ…男心としては、完全に枯れてしまう前に今一度一花咲かせてみたいものですよね。
それこそが、まさしく男のロマンってやつですね。
おっと、なんか色々と頭の中で思い描いてしまいましたが、ちょっとお酒が回ってほろ酔いになってしまいましたかね。
今一人で居て、凄く居心地が良くてとても落ち着くのですが、ふとした時に心に隙間風が吹いてほんの少しだけ寂しさが募ります。
ええ、ほんの少しだけですけれどね。
今夜はとても月が綺麗で、満月の夜に相応しい澄み渡った夜空であります。
夜風が少し肌に当たって肌寒いのですが、ほろ酔い気分の私には丁度良い心地良さなのかもしれないです。
今夜は良い夢が見られそうだな…と思いながら、出来れば「黄昏流星群」の漫画のような、うっとりとするロマン溢れる素敵な淑女との出会いや楽しい一時の夢物語でも見れたら、もうこの上なく最高だなと思います。